休職中のお金不安と家計見える化|財産目録で収支を整える
📘 休職シリーズ 第8話

家計管理が続かない——そういう悩み、すごくわかります。

でも私はちょっと違うタイプでした。

家計簿、しっかりつけていたんです。

市販の家計簿を試したり、自分で使いやすいように手作りしたり。
こまめに記録することが、当たり前になっていました。

でも、ある日気づいたんです。

とにかくめんどくさい。そして、こんなに細かく記録しているのに——先が、まったく見えていない。

来月のことはわかる。先月と比べることもできる。
でも、1年後は? 5年後は? 10年後は?
そこが、ぽっかり空白でした。

2022年、気づいてしまった

下の娘が中学に上がった年のことを、よく思い出します。

2022年の春。
入学式の写真を撮りながら、私は心の中でそっと計算していました。

制服代。教材費。部活の用具。
塾はまだ先かな。でも来年には……

そのとき、ふと思ったんです。

「毎月の記録には一生懸命なのに、全体の流れが見えていない」と。

今月いくら使った、先月より増えた減った。それはわかる。
でも、娘が高校に入ったとき、大学を卒業するとき、どうなっているのか——

まったく見えていなかった。

お金の心配と、娘の成長への嬉しさが、同時にありました。

その4年後、私は職場でつぶれて、休職しました。

収入が止まった。
でも、娘たちの生活は止まらない。

上の娘の高校進学。留学の話。
下の娘は中学3年になり、塾代がかかり始めていました。

数字だけ見れば、怖い状況でした。

でも不思議と、私は完全には崩れなかった。

なぜ崩れなかったか、今ならわかります。

「今どこにいるか」が、見えていたからです。

📚 休職シリーズ(全15話)

  1. 第1話|適応障害で休職するまで|限界に気づけなかった働くシングルマザーの記録
  2. 第2話|限界を超えた先で、私は休むことを選んだ
  3. 第3話|適応障害で休職を子どもに伝えた夜
  4. 第4話|適応障害で休職しても休めなかった
  5. 第5話|何もできない罪悪感と焦り
  6. 第6話|毎月の固定費が怖かった
  7. 第7話|傷病手当金が入るまで不安だった
  8. 📍 第8話|財産目録が少しだけ助けてくれた
  9. 第9話|削った支出・削らなかった支出
  10. 第10話|会社に戻るのが怖かった
  11. 第11話|休職しても何もできなかった理由
  12. 第12話|うつは理解されにくい
  13. 第13話|留学と高校入学が重なった家計のリアル
  14. 第14話|短期のお金は投資しない|NISAを減額して気づいたこと
  15. 第15話|生活防衛資金が100万円を切った日

前の話では、傷病手当金が実際に入金されるまでの不安について書きました。

休職シリーズ第7話「傷病手当金が入るまで不安だった|休職3ヶ月目に感じたお金の現実」

中学生になってから、お金の感覚がつかめなくなった

小学生のころは、なんとなく把握できていました。

かかるお金に、大きな変動がなかったから。

でも中学に入った途端、様子が変わりました。

部活、塾、制服。増えたのに、全体が見えなくなっていた

部活に入ると、用具代がかかります。

練習試合の交通費。ユニフォーム代。

塾も、最初は週1回だったのが、受験が近づくにつれて増えていく。

一つひとつは「そんなもんか」と思える金額でも、重なると大きくなる。

気づいたら、「今月いくら使ったっけ」が分からなくなっていました。

これが、家計簿が続かなくなった原因のひとつでもあったと思います。
変動が多くて、追いかけるのが大変で、気が重くなってしまって。

女の子特有の「ちょっと必要」が積み重なる

これ、誰も教えてくれなかったことなんですが。

女の子って、中学生になると急に「ちょっとこれ必要」が増えるんです。

服。靴。ヘアゴムやシュシュ。
友達の誕生日プレゼント。
スキンケアの「入門」を始めたがること。

一個ずつは大した金額じゃない。
でも積み重なると、月に数千円、気づいたら使っている。

これを「ダメ」と言えなかった。

娘たちは、シングルマザーの家庭で、我慢してきたことが多いから。
「おしゃれがしたい」「友達と同じものが欲しい」——それは普通のことだから。

だから削れなかった。削りたくなかった。

「でも全部合わせたらいくらになってるんだろう」という不安だけが、ずっとそこにあった。

財産目録を書き出した日のこと

ある日、もう逃げられない気がして、全部書き出しました。

特別なツールは使っていません。
ノートとペン、それだけです。

書いたのは、シンプルな4つのこと

これだけです。

財産目録と家計見える化の図解|収支をシンプルに整える方法

このとき、口座を楽天銀行に集約していたことが、すごく助かりました。

アプリを開けば残高がすぐわかる。
支出も楽天カードにまとめていたので、「今月何に使ったか」が一画面で見える。

口座もカードも、ひとつにまとめていたことで、「書き出す」作業が思ったよりずっとシンプルでした。

楽天銀行に口座をまとめたら家計管理がラクになった話

全部書いたとき、「あ、私は今ここにいるんだ」と思いました。

怖い数字もありました。
「え、こんなに減ってる?」と思う月もありました。

でも同時に、「まだある」も見えました。

頭の中だけで考えていたときより、ずっと現実的に考えられた。

不安は消えなかった。
でも、「見えない怖さ」だけが、少しだけ小さくなりました。

1年の見通しを作ると、「突然」が減る

次にやったのは、年間の支出予定を先に書き出すことです。

学費の支払い時期。塾の冬期講習代。
固定資産税。保険の更新。車検。
娘たちの誕生日と季節の行事。

これを1年分、先に並べる。

すると、「あ、来月は大きい月だ」と前から知ることができる。

突然じゃなくなります。

突然じゃないだけで、少し落ち着けます。

「なんでいつもお金がなくなるんだろう」じゃなくて、「来月は多めに出ていく月だから、今月は少し抑えよう」と考えられる。
それだけで、だいぶ違いました。

怖くて先を見たくなかったけど、10年で考え始めた

正直、長期で考えるのが怖かった時期があります。

先を見ると、大学の費用。老後の不安。
考えれば考えるほど、しんどくなる。

だから目を背けていました。

でもある時、逆に考え方を変えました。

10年を「細かく予測する」のではなく、「流れをざっくり知る」ために見ることにした。

上の娘が大学を卒業する年。下の娘が就職する年。
その年を境に、教育費が大きく減る。

今は「出る時期」の真ん中にいる。
でも、その先には「貯める時期」が来る。

それが見えただけで、

「ずっとこのままじゃない」と思えました。

見える化は、節約のためじゃなかった

財産目録を書いて、年間見通しを作って、10年を眺めてみて。

気づいたのは、私がやっていたのは節約のためじゃなかった、ということです。

目的は「安心するため」でした。

お金を増やしたかったわけじゃない。
怖くならないために、現実を知りたかった。

見える化しても、不安は消えませんでした。

傷病手当金がいつ終わるかは分からない。
復職できるかも、まだ分からなかった。

でも、「今どこにいるか」は分かった。

それだけで、少し呼吸できました。

そして気づいたのは、やり方はシンプルでよかったということ。

家計簿を毎日つけなくていい。レシートを全部保存しなくていい。
口座は楽天銀行でまとめて、支払いは楽天カード1枚に集約して、月に一度残高を確認する——それだけで、「今どこにいるか」は十分に分かりました。

楽天カードに支払いをまとめて、少しだけ頭の中が整理された話

ちなみに今は、支出のほぼすべてを楽天カードにまとめているので、細かい家計の記録はMONEYFORWARDに任せています。

楽天カードと連携させておくだけで、使った金額が自動で集計される。いちいち手入力しなくていい。

「細かい記録は自動」「大きな流れは自分で把握」。この分業にしてから、家計管理がずいぶん楽になりました。

無理に頑張らなくていい

完璧な家計管理は、続きませんでした。少なくとも私には。

でも続けなくてよかった、と今は思います。

「続けること」を目標にしていたから、しんどかったんだと気づいた。

大事なのは、少しずつ整えていくこと。それだけです。

私が今もやっていること:

それだけ。完璧じゃなくていい。

使っている方法はこちら:

楽天銀行に口座をまとめたら家計管理がラクになった話 楽天カードに支払いをまとめて、少しだけ頭の中が整理された話

次の話では、休職中に実際に削った支出・削らなかった支出について書いています。傷病手当金の中で何を優先したか、正直に書きました。

休職シリーズ第8話「休職中に削った支出・削らなかった支出|お金が減る中で決めた優先順位」

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ここまで読んでくださってありがとうございます。

同じように悩んでいた過去の自分に向けて書いています。

これからも、日々の気づきや心の整え方のことを発信していきます。

よかったら、また読みにきてください。

📖 休職シリーズ 第8話 / 全15話
← 第7話 傷病手当金が入るまで不安だった 第9話 → 休職中に削った支出・削らなかった支出
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