※この記事には広告(アフィリエイトリンク)を含みます。紹介しているのは、私が実際に使っているサービスです。
この記事でわかること
- ✔ 証券口座を開くのは、投資を始めることではないということ
- ✔ 60代から始めても遅くない理由
- ✔ 毎月いくらで、何年後にいくらになるかの早見表
- ✔ 始める前に、お伝えしたい3つのこと
- ✔ 金額より先に決まっていてほしい、暮らしの見通しのこと
- ✔ 「今のお金を、今使う」という選択肢もあるということ
目次
こんにちは、HANAです。
この記事を書くきっかけは、60代女性からの相談でした。
子育てを終え、今は孫もいます。
それでも現役で働きながら、
「将来のために、今から何か始めたほうがいいのかな。」
そう聞かれたんです。
話しているうちに、こんな言葉が出てきました。
銀行で勧められて、セミナーにも行ってみた。パンフレットももらった。
それなのに、結局なんなのか、さっぱりわからない。
この言葉に、私はとても心当たりがありました。
私も同じでした。投資という言葉を聞くだけで身構えてしまって、説明を聞いても頭に入ってきませんでした。
学校でお金のことなんて教わってこなかったんだから、分からなくて当たり前だったんですよね。
だからまずは、口座を開くこと自体はとても簡単だということ、私がどこの証券会社で始めたのかを、そのままお話ししました。
でも、話しているうちに、私が伝えたいことのほうが変わっていきました。
きっかけは、彼女のこの言葉でした。
毎月ギリギリの生活だけど、3,000円くらいから始めても、意味あるかな。
そのとき私は、すぐに「始めましょう」とは言えませんでした。
決められないのは、NISAが分からないからではないと思ったからです。「うちのお金は、この先どうなるのか」が見えていない。だから、やるかやらないかも、いくらにするかも決まらない。
順番があるとしたら、制度を理解するより先に、今の暮らしと、この先の見通しです。そこが決まると、金額のほうは自然に決まります。
だからこの記事は、専門用語を覚えていただくためのものではありません。
知らない言葉は使いません。順番に読んでいただければ、最後には「自分はやるのか、やらないのか」を決められるところまで行けるはずです。
証券口座を開くことは、投資を始めることではありません
まず最初に、これだけお伝えしたいことがあります。
私がいちばん怖かったのは、実は「口座を開く」ことでした。
「口座を作ったら、もう後戻りできないんじゃないか。」
「すぐに何か買わなければいけないんじゃないか。」
そんな気持ちがあって、なかなか一歩を踏み出せませんでした。
でも、実際は違いました。
証券口座を開くのは、「今日から投資を始めます」という決断ではなく、いつでも始められるように準備をしておくことでした。
それが分かって、私はようやく最初の一歩を踏み出せました。
私も最初は、
「NISAって何を買えばいいんだろう。」
と思っていました。
でも、NISAは買うものではないんです。
NISAは商品の名前ではなく、お金を入れておく場所の名前でした。空っぽの箱のようなもの、と考えると分かりやすいと思います。
「場所って言われても、何が違うの?」って思いますよね。
投資でお金が増えると、ふつうは増えた分に約20%の税金がかかります。10万円増えても、手もとに残るのは約8万円。2万円は税金として引かれます。
でも、NISAの中で増えた分には、その税金がかかりません。
同じものを買っても、
ふつうの口座で買う → 増えた分から約20%引かれる
NISAの中で買う → 引かれない
だから、口座を開くというのは、この「税金のかからない場所」を用意しておくだけのことなんです。
中身は、しばらく空っぽのままでもかまいません。
何を買うかは、そのあとゆっくり考えれば大丈夫です。
まずは、いつでも始められる状態を作る。それだけで十分です。
「60代からでは、もう遅い」と思っていませんか
「今さら始めても、もう遅いでしょう。」
これ、本当によく聞く言葉です。私も40代のとき、同じことを思っていました。
でも、調べてみて拍子抜けしたんです。
NISAに年齢の上限はありませんでした。18歳以上であれば、60代でも70代でも開けます。
もうひとつ、私がほっとしたことがあります。
NISAのお金は、いつでも売って現金にできます。
入院することになった、家の修繕が必要になった。そういうときに引き出せない、という心配はしなくて大丈夫です。置いておくだけで、縛られるわけではないんです。
それに、60代からの時間って、思っているより長いんですよね。
この先20年、30年という時間がある方は、本当に少なくありません。このあと出てくる15年・20年という数字も、遠い話ではないんです。
私も40代で始めたとき、「もっと早く知っていたら」と何度も思いました。
でも、その頃の私は、その頃の私なりに精一杯だったんですよね。
だから今は、「始めよう」と思えた今日が、一番いいタイミングだったんだと思っています。
実際、いくらになるのか
ここまで読むと、いちばん気になるのは「実際、いくらになるの?」ですよね。
毎月コツコツ積み立てた場合の目安を、表にしました。「元本」は自分で入れたお金、「合計」は増えた分を足した金額です。単位は万円です。
年3%で増えたと考えた場合
| 毎月の額 | 10年後 | 15年後 | 20年後 |
|---|---|---|---|
| 1万円 | 140 (+20) | 227 (+47) | 328 (+88) |
| 3万円 | 419 (+59) | 681 (+141) | 985 (+265) |
| 5万円 | 699 (+99) | 1,135 (+235) | 1,642 (+442) |
年5%で増えたと考えた場合
| 毎月の額 | 10年後 | 15年後 | 20年後 |
|---|---|---|---|
| 1万円 | 155 (+35) | 267 (+87) | 411 (+171) |
| 3万円 | 466 (+106) | 802 (+262) | 1,233 (+513) |
| 5万円 | 776 (+176) | 1,336 (+436) | 2,055 (+855) |
単位は万円。毎月末に積み立て、利息にも利息がつく(複利)として計算。カッコ内は増えた分です。手数料・税金は考慮していません。この表は決まった利回りで計算した目安であり、将来の成果を約束するものではありません。
この表で、ひとつだけ見てほしいところがあります。
毎月3万円・年3%の場合、10年で増えるのは59万円。ところが20年だと265万円です。
年数が2倍になっただけなのに、増えた金額は4倍以上になっています。
これが、「時間が味方をしてくれる」と言われる理由です。
なお、NISAに入れられる金額には上限があります。1年あたり最大360万円、生涯で1,800万円まで。表の中では、毎月5万円を25年続けると1,500万円なので、この範囲におさまります。ふつうの積み立てで使い切ることは、まずありません。
ただし、この表では決まらないことがあります
こういう表を見ると「じゃあ毎月3万円にしよう」と決めたくなりますよね。
でもこの表は、あなたの家計をひとつも知りません。
この表が答えてくれないのは、たとえばこういうことです。
- うちは毎月3万円を、本当に出し続けられるのか
- その20年の間に来る車の買い替え・家の修繕・介護のお金を入れても、大丈夫なのか
- 年金と合わせて、生活費は足りるのか。足りないなら、いつから取り崩すのか
金額のほうを先に決めると、たいてい途中で苦しくなります。この話は、記事の最後にもう一度出てきます。
でも、増えるとはかぎりません
ここを飛ばして始めてほしくないので、はっきり書きます。
NISAは元本保証ではありません。買ったものが値下がりすれば、入れたお金より減ります。上の表は「毎年きまった割合で増えたら」という仮の計算であって、実際の値動きは上がったり下がったりします。
私も、始めてから何度も「先月より減っている」画面を見ました。
最初は正直、不安になりました。金額が大きくなるほど、下がった月の見た目のインパクトも大きくなります。
でも、実際につらかったのは、値下がりそのものではありませんでした。
家計に余裕がない時期に、毎日のようにアプリを開いてしまったことです。
昨日より減っている。今日も減っている。
確認するたびに不安が大きくなって、「やっぱりやめたほうがいいのかな」と気持ちが揺れました。
でも、そのたびに「これは、すぐ使うお金じゃない。」と思い出していました。使う予定のあるお金を入れていたら、あの下落には耐えられなかったと思います。
実際に私は、あるとき積立額を減らす判断をしています。その話はこちらに書きました。
→ 短期のお金は投資しない|NISAを減額して気づいたこと
始める前に、私から3つだけお願いがあります
ここまで読んで、「私も始めてみようかな」と思ってくださった方へ。
その前に、3つだけお伝えしたいことがあります。
どれも特別なことではありません。
でも、この3つを知っているだけで、大きな失敗はぐっと減らせると思っています。
1. 3〜5年以内に使うお金は、入れない
入院費、家の修繕、車の買い替え、お子さんやお孫さんへの援助。使う時期が決まっているお金は、投資に回さず現金のままにしてください。値下がりしている時期に売らざるをえない——これがいちばんつらいパターンです。
2. 生活費の半年〜1年分は、現金で残す
手もとに余裕があるから、値下がりしても「いま売らなくていい」と思えます。この余裕そのものが、いちばんよく効く安全装置です。私が休職して収入が止まったとき、これに助けられました。
3. まとめて入れず、毎月に分ける
退職金などをまとめて入れると、その日の値段で結果が決まってしまいます。毎月コツコツなら、高い月も安い月も買うことになり、値段がならされます。焦らず、毎月コツコツ続けることが、結果的にリスクを減らしてくれます。
それから、これも正直にお伝えしておきますね。NISAの中で出た損は、ほかの利益と相殺して税金を減らす、ということができません。
だから、いいところも、気をつけたいところも、どちらも知った上で始めてほしいと思っています。
ここまで来たら、あとは始めるだけです
ここまで読んで、「やってみようかな」と思った方へ。
やることは、実はそんなに多くありません。
先に手もとに用意しておくものは2つ。マイナンバーカード(または通知カードと運転免許証)と、ふだん使っている銀行の口座番号です。
- 証券会社に口座を申し込む……申し込みの途中で「NISA口座も開設する」を選べます。ここで一緒に申し込むのがいちばん簡単です。スマホで15分ほど
- 本人確認書類を撮影して送る……郵送は不要で、画面の案内どおりに撮るだけです
- NISA口座が使えるようになるのを待つ……申し込みのあとは、証券会社が必要な手続きを進めてくれます。1〜2週間待てば大丈夫。こちらで特別にすることはありません
- 毎月の積立を設定する……金額と買うものを登録すれば、あとは自動です
手を動かすのは、実質1と4だけ。合わせても1時間かかりません。
私も、思っていたよりずっと簡単でした。
ちなみに、私が使っているのは楽天証券です。理由は特別なものではなくて、楽天銀行と連携させておくと、証券口座への入金という作業そのものがなくなるから。「マネーブリッジ」という無料の設定です。
毎月の入金を自分でやらなくていいのは、続けるうえで思っていたより大きな差でした。口座の開設も維持も無料です。
「今日ぜんぶ決めよう」としなくて大丈夫です。
何を買うかは、そのあとゆっくり考えれば間に合います。
焦らなくて大丈夫。👇
※ 投資はご自身の判断で行ってください。体験談をもとに書いており、特定の商品を推奨するものではありません。
楽天証券を選んだ理由や、実際に4年続けてどうだったかは、こちらに詳しく書いています。
→ 楽天証券でNISAを始めた理由|シングルマザーが4年続けてよかったこと
家計の見通しが先、積立額はそのあと
ここまで読んでも、まだ迷っている方がいるかもしれません。
それはたぶん、NISAが理解できないからではなく、「うちのお金は、そもそも大丈夫なのか」が見えていないからだと思います。
毎月いくらなら回せるのか。この先どんな大きな支出が待っているのか。そこが見えないまま金額を決めようとすると、いつまでも決まりません。
「3,000円くらいで始めても意味ある?」と聞かれて
冒頭でご紹介した、彼女のこの言葉です。
毎月ギリギリの生活だけど、3,000円くらいから始めても、意味あるかな。
そのとき私が伝えたのは、金額の話ではありませんでした。
3,000円でも意味はあります。でもそれ以上に大事なのは、生活費を削ってまで投資しないことだと思っています。
無理をして積立額を上げると、いざお金が必要になったときに、いちばん下がっているタイミングで売ることになりかねません。それでは、何のために始めたのか分からなくなってしまいます。
だから、決めるべきは「いくらから始めるか」ではありません。
「いくらまでなら、なくても困らないか」
そうお伝えしました。
3,000円がその答えなら、3,000円でいいんです。少なすぎて恥ずかしい金額なんて、ありません。
60代のお金は、80代のお金と同じではありません
そしてもうひとつ、そのときお伝えしたことがあります。
同じ100万円でも、今の100万円と、20年後の100万円では、できることが違います。
行きたい国があるなら、体が動くうちに行ったほうがいい。学びたいことがあるなら、今のほうが吸収できる。おいしいものを食べに行くのも、家族と思い出をつくるのも、そのときにしかできないことがあります。
80歳で海外旅行に行くのは、正直、簡単ではないと思うのです。
もちろん、100歳まで元気な方もいらっしゃいます。でも、それは誰にも分かりません。
だから私は、今の楽しみを我慢してまでNISAに回す必要はないと思っています。増やすことが目的になって、使うタイミングのほうを逃してしまったら、何のためのお金だったのか分からなくなってしまうので。
順番としては、今使いたいことに使って、それでも残るぶんを回す。それで十分だと思います。投資をしないという選択も、ちゃんとひとつの答えです。
私も同じでした。
そのころの私が先にやってよかったのは、投資の勉強ではなく、家計の現在地と、この先10年の見通しを1枚に書き出すことでした。
それが決まると、積立額は自然に決まります。
だから私は、NISAより先に、自分の暮らしを整えることのほうが大切だと思っています。
まとめ
最後に、ここまでの話を短くまとめておきますね。
- 口座を開くのは、いつでも始められる準備をするだけ。何を買うかは、あとからゆっくり考えれば大丈夫
- NISAの中で増えた分には、ふつうならかかる約20%の税金がかからない
- 年齢の上限はなく、60代でも70代でも開ける。必要になったら、いつでも売って現金にできる
- ただし元本保証ではない。使う予定のあるお金は入れない、生活費の半年分は現金で残す、まとめて入れない
- 始める手順は、口座を申し込む → 待つ → 積立を設定する。実作業は1時間かからない
わからなかったのは、あなたのせいではありません。説明の順番が、逆だっただけです。
「まずは準備をするだけ」から始めれば、NISAはそんなに怖いものではありません。やるかやらないかは、そのあとで決めれば大丈夫です。
📌 あなたに合うのはどれ?
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2つをまとめて始めたい方へ
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・今も未来もまとめて管理したい
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ここまで読んでくださってありがとうございます。
お金の話は、わからないままにしておくと不安だけが大きくなります。でも、順番どおりに一つずつ見ていけば、たいていのことは「思ったより単純だった」に変わります。
これからも、専門用語にたよらないお金の整え方を発信していきます。
よかったら、また読みにきてください。